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母の市川真紀子さんがもっている、野球を始めたころの息子たちの写真=真紀子さん提供
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(23日、第106回全国高校野球選手権大会決勝 東東京・関東第一1―2京都国際)

 夏は初めての甲子園の決勝の舞台に、関東第一は立った。

 「燃えてます。息子を支えて10年以上、ついにここまで来た」

 一塁側のアルプス席でそう話しながら選手たちの登場を待っていたのは、今大会で好守を連発している遊撃手の市川歩選手の母・真紀子さん(48)だ。

 歩選手より三つ年上の長男・祐(たすく)さんも甲子園の土を踏んだ関東第一の元エースだ。

 甲子園に出場した息子たちを支えてきた母は、何を思い、この夏、何を願ったのか。

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「全力でサポートしよう」と決めた

 歩が野球を始めたのは、年長さんくらいのとき。祐がチームに入ったときだったね。負けん気が強くて、あのときは祐に負けたくないみたいな気持ちもあったのかな。

 お母さんは二人が生まれたときから、「夢中になれることがある子に育ってほしい」と思ってた。何かひとつでいいから、打ち込めることがあれば、って。文武両道とかってよく言うけど、お母さんも器用にこなせるタイプじゃないから。

 練習のない日も、ランドセルを置いたらすぐに野球しに公園に行ってたね。

 お母さんはふたりのそんな姿をみて、「全力でサポートしよう」って思った。

 家の前の道路とか、小さい公…

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